コラム

2026年1月27日

猫が足を引きずる原因となる病気やケガとは?病院受診の目安も解説

猫が足を引きずる原因となる病気やケガとは?病院受診の目安も解説

「愛猫が後ろ足を引きずっている」
「愛猫が足をかばうように歩いている」
このようなとき、飼い主さんとしては、とても心配ですよね。

猫が足を引きずる原因は何なのでしょうか?
考えられる病気やケガについて、またその予防や対処法などについてもご紹介いたします。

猫が足を引きずる原因とは?

猫が足を引きずったり、かばったりしている原因は何なのでしょうか?

猫が足を引きずる原因は、大きく4つあります。

  • 外傷性
  • 骨・関節の異常
  • 筋肉の異常
  • 神経系の異常

外傷によって足に痛みや違和感がある場合、それをかばうため足を引きずるように歩きます。
また骨や関節の異常があれば、関節がうまく機能せず、骨が荷重に耐えられないため、足を引きずるようになるのです。
筋肉や神経系の異常であれば、痛みをともなう疾患などにより筋肉が正常に稼働できないことにより足を引きずる行動へとつながります。

それでは、これらの足を引きずる原因について詳しく説明しましょう。

外傷性

  • 爪が割れたり剥がれたりしている
  • 足にトゲなどが刺さっている
  • 粘着性のものが足についている
  • 捻挫
  • 脱臼
  • 骨折

上記のような場合、足に違和感があったり痛みがあるので、猫ちゃんは自分で舐めて痛みを和らげようとする素振りを見せます。
熱を帯びていたり、腫れや出血が見られる場合もあります。

骨・関節の異常

  • 軟骨異形成症
  • 骨軟化症
  • 膝蓋骨脱臼
  • 関節炎
  • 変形性関節症
  • 骨肉腫

このような病気の発症により、足に痛みがあり足を引きずっていることがあります。

筋肉の異常

  • 筋炎
  • 重症筋無力症
  • 筋肉に影響する場所にできた腫瘍

これらが原因で足に力が入らず、足を引きずっていることがあります。

神経系の異常

  • 椎間板ヘルニア
  • 脳炎
  • 髄膜炎
  • 動脈血栓症

このような病気が原因で、足を引きずっていることがあります。

足を引きずるような病気にかかりやすい猫種とは?

足を引きずるような病気にかかりやすい猫種とは?

足に異常が出るような病気にかかりやすい猫種もいます。
病気別に見ていきましょう。

先天性膝蓋骨脱臼にかかりやすい猫種

  • ペルシャ
  • スコティッシュ・フォールド
  • メインクーン

軟骨異形成症にかかりやすい猫種

  • マンチカン
  • スコティッシュ・フォールド
  • アメリカンカール
  • ヒマラヤン
  • ペルシャ

重症筋無力症にかかりやすい猫種

猫はかかりにくい病気とされていますが、次にあげる2種は、好発品種とされています。

  • アビシニアン
  • ソマリ

関節の異常が出やすい猫

高齢猫は、関節炎や変形性膝関節症などの関節の異常が出やすくなります。

猫が足を引きずっている時の対処法とは?

愛猫が足を引きずっているのを見かけたら、

  • 元気があるかどうか
  • 食欲があるかどうか

について確認してみましょう。
元気があり食欲もあるようであれば、様子をみても大丈夫です。
その際には、ブランケットなどで猫が安静できる環境をつくってあげましょう。
次のような点についてチェックをすることも忘れずに!

  • いつから足を引きずるようになったのか?
  • ほかに見られる症状はあるか?

動物病院受診時に、スムーズな診断につながります。

  • 元気がない
  • 出血がある
  • 腫れが見られる
  • 足を地面に全くつけない

このような場合には、前述したような病気の可能性があるかもしれません。
速やかに動物病院を受診するようにしてください。

それでは、病気別の対処法について見ていきましょう。

外傷の場合

足の異常の原因が外傷である場合については、動物病院でケガなどの治療を受けましょう。

骨折や脱臼の場合

骨折、重度の脱臼の場合には、手術が必要になることもあります。
抗炎症剤や開放創の場合は、抗生物質を投与することもあります。

骨・関節異常の場合

基本的には、痛みを軽減する治療がおもになりますが、手術によって良くなる場合もあります。

筋肉や神経系の異常の場合

基本的には、痛みを軽減する治療が中心となります。
椎間板ヘルニアの場合は、次のような手術を行なうこともあります。

  • 神経を圧迫している椎間板を取り除く
  • 神経にかかっている圧力を逃す

動脈血栓症の場合

血栓を溶かす薬を投与することにより、症状を緩和していきます。

猫が足を引きずらないようにするための予防とは?

基本的にこれといった予防法はありません。

ただ、外傷については、動物同士のけんかや交通事故が原因のことが多いため、
屋外に出さないようにすることで、ある程度防ぐことができます。

また多頭飼いの場合は、猫のパーソナルスペースを確保することを大切にしましょう。
パーソナルスペースがないと、ストレスが溜まってしまい、同居猫同士のケンカにつながります。

まとめ

猫が足を引きずったり、かばっているような素振りを見せたら、その陰には、もしかしたら重大な病気が隠されているかもしれません。

猫は不調を隠す傾向にあるので、飼い主さんは日頃からのコミュケーションを大切にしながら、少しの異変も見逃さないようにすることが大切です。

この記事の監修者

パール犬猫病院 院長 獣医師 田中 浩二

獣医師 田中 浩二

パール犬猫病院 院長

名古屋市緑区の動物病院です。
治らない病気、死を避けることができない病気に関しても「治らないから…」で片づけてしまうのではなく、可能な限り痛みを緩和したり、悪心を抑えたりして、看取る飼い主様が最後の時間を大切に・有意義になるように お手伝いいたします。

医院情報
病院名パール犬猫病院
住所〒458-0007 愛知県名古屋市緑区篭山1-116
電話番号052-876-8203
ホームページhttps://pearlwannyan.net/

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