コラム
2025年6月17日
犬のアトピー性皮膚炎にはこの食事がおすすめ!

犬によく見られるアレルギーのひとつに、アトピー性皮膚炎があります。
アトピー性皮膚炎は、完治するのが難しいともされているため、愛犬のアトピー性皮膚炎に困っているという方も多いのではないでしょうか?
完治は難しいとされるアトピー性皮膚炎も、食事に気をつけてあげることで、症状を緩和することは可能です。
ここでは、犬のアトピー性皮膚炎の原因と、症状を緩和させるおすすめの食事についてご紹介いたします。
目次
犬のアトピー性皮膚炎について
犬のアトピー性皮膚炎の原因は、アレルゲンと呼ばれるものにあります。
アレルゲンとしては、おもに以下の3つが考えられます。
- ダニ
- ハウスダスト
- 花粉
これらのアレルゲンに対して必要以上の免疫反応が生じた時に、アトピー性皮膚炎を発症します。
また、アトピー性皮膚炎は、遺伝子に関連する病気でもあります。
皮膚の弱い柴犬、シーズー、フレンチブルドックなどに多く見られます。
アトピー性皮膚炎の発症時期について
一般に、1~3歳の間に発症するとされています。
しかしながら、免疫力の低下により皮膚のバリア機能が衰える老犬になって発症するケースもあります。
皮膚のバリア機能が低下すると、カビやほこりなどが、皮膚から体内に入りやすくなるためです。
アトピー性皮膚炎の症状
アトピー性皮膚炎の大きな特徴は、かゆみを伴うということです。
最初に皮膚にかゆみが生じます。
そのあと、皮膚炎の症状が見られるようになります。
完治が難しい病気とされているため、生涯付き合っていかなければならない病気です。
犬のアトピー性皮膚炎に対応した食事とは?
犬のアトピー性皮膚炎は、完治は難しいものの食事管理によって、免疫・皮膚バリア機能を向上させることができます。
成分にこだわった食事を与えることで、若干、アトピー性皮膚炎の症状が緩和するでしょう。
ただし、犬も人間と同じで食物アレルギーがある犬もいます。
食事が原因で、アトピー性皮膚炎を発症することもあるので、若いうちからアレルギーを把握しておく必要があります。
犬のアトピー性皮膚炎に良いとされる食事について
ここからは、犬のアトピー性皮膚炎の症状を緩和する食事についてご紹介いたします。
ポイントは3つです。
皮膚のバリア機能を向上させる成分&食材とは?
皮膚のバリア機能を向上させるために必要なことは、かゆみの原因となるアレルギーの侵入を防ぐことです。
皮膚のバリア機能は「セラミド」という角質層の隙間を埋める役割をしている成分が大きく関係しています。
セラミドが少ない場合、皮膚の角質層に隙間ができるため、ほこりやカビなどが体内に侵入し、アトピーの症状を引き起こします。
セラミド生成に効果的なのが、以下の4つの成分です。
ナイアシン | マグロ、鶏胸肉、鶏ささみ、とうもろこし |
---|---|
パントテン酸 | 鶏レバー、鶏ささみ、モロヘイヤ |
コリン | 大豆、卵黄、牛レバー、ベーコン |
ヒスチジン | マグロ、カツオ、大豆、鶏胸肉 |
どのような食材に多く含まれているのかも示しておりますので、ご参考になさってください。
免疫力を向上させる成分&食材とは?
免疫は、体内に侵入してきたウイルスや病原体を排除する体の仕組みのひとつです。
人間と同じように犬にも免疫があり、活性化されたり弱ったりと波が生じやすいので、なるべく安定させてやるような腸内環境をつくることが効果的です。
腸内環境を整えるために必要な成分&食材は以下の通りです。
発酵食品 | 納豆、ヨーグルト、チーズ |
---|---|
オリゴ糖 | バナナ、さつまいも、キウイ、キャベツ |
食物繊維 | キャベツ、レタス、白菜、セロリ、さつまいも |
上記のほか、乳酸菌やビフィズス菌などのサプリメントも効果的です。
皮膚の炎症を抑える成分&食材とは?
アトピー性皮膚炎の炎症を抑えるためには、栄養バランスの取れた食事がポイントです。
犬の皮膚を守るために必要な成分の代表格はオメガ3系です。
オメガ3系のサプリメントを12週間与えた結果、かゆみや被毛の状態が緩和されたという報告があります。
ただし、オメガ3系には注意点もあります。
摂りすぎると、嘔吐や下痢の症状が見られたり、肥満になることもありますので注意が必要です。
オメガ3系が多く含まれる食品は、マグロ、サンマ、イワシ、エゴマ油、亜麻仁油などです。
犬のアトピー性皮膚炎の食事についての注意点
犬がアトピー性皮膚炎を発症したら、普段から食事に注意が必要です。
特に、添加物や保存料の多いおやつやドッグフードは控えるようにしましょう。
犬のおやつやドッグフードには、X-inducerという成分が含まれています。
この成分が、実はアトピーの原因でもあるのです。
アトピーを予防するためにも、また愛犬がアトピー性皮膚炎と診断されたら、X-inducerの成分が入っていないかどうか成分確認することも大切です。
まとめ
犬のアトピー性皮膚炎の原因はさまざまですが、食事に気をつけてあげることで、原因のひとつを除去することはできます。
また、既にアトピー性皮膚炎と診断された場合であっても、食事に気を付けることで、症状を緩和することは可能です。
ただし、いくら良い成分、良い食事であるとはいえ、適切な量を与えるようにしてくださいね。