コラム
2025年7月23日
ここに注意!犬や猫についたマダニの見つけ方・取り方

近年、犬や猫、人へのマダニの被害が多く報告されています。
公園の草むらなど、私たちが日頃何気に通る場所に潜んでいるマダニ。
散歩の際に付着する場合もあります。
マダニに吸血されると、感染症のリスクもあるため、万が一マダニの付着を見つけたらすぐにでも取り除きたいですよね。
でもちょっと待ってください!
マダニを取り除く際には、注意点があります。
ここでは、犬や猫についたマダニの見つけ方や取り方についてご紹介いたします。
目次
犬猫についたマダニを見つける方法
「マダニって小さいから見つけにくいんじゃないの?」
そんな風に思っている方もいらっしゃるでしょう。
しかしながら、マダニは肉眼でも見つけることができます。
というのも、マダニは犬や猫に付着したら吸血を始めます。
マダニは吸血することで、1〜2センチほどの大きさになります。
そのため、肉眼で確認することもできますが、犬や猫の毛のなかから見つけ出すのは、なかなか困難です。
一番良い方法は、犬や猫の体を手で撫でてみて、しこりや手に引っかかりを感じたら要注意です。
マダニの可能性があります。
またマダニに吸血されることで、炎症が起こっている場合もあります。
目視で、赤くなっているところがないか探してみるのもいいですね。
マダニが付着しやすい場所は?
マダニが付着しやすいのは、比較的毛が薄く、湿度が高い箇所です。
マダニが付着していないか確認をする際には、鼻や口、首輪の裏、胸の辺りや足まわり、お尻のまわりや肉球の間を特に念入りにチェックしましょう。
肉球に付着している場合は、足を引きずっていることもあります。
自分で取ってもいい?マダニの取り方
それでは、実際にマダニを見つけたらどのようにすれば良いのでしょうか。
一番良いのは動物病院で取ってもらうことです。
マダニは一度付着すると、口まわりにセメントのような役割をする液を出し、対象物から簡単に離れることがないよう、がっしりとくっつきます。
そのため、無理に引っ張っても、口だけが残ってしまい皮膚が炎症を起こしたり、感染症を起こしたりするリスクが高まります。
マダニを見つけたら、自分で取らずに動物病院で取ってもらうこと
実際に、愛犬や愛猫にマダニが付着していたらびっくりして、すぐに取ってあげたくなりますが、愛犬や愛猫のためにもここはじっと我慢して、速やかに動物病院に連れて行きましょう。
間違っても、マダニを潰したりしないように・・・
マダニの体液が体内に入り、感染症を起こすこともあります。
犬や猫についたマダニの取り方
マダニを見つけたら動物病院で取ってもらうのがベストですが、とはいえ、動物病院へ連れて行けない場合もあります。
やむを得ず自分で対処する場合はどうすればよいのでしょうか。
4つの対処法について見ていきましょう。
ピンセットで取り除く
マダニを取る方法で一番ポピュラーなのが、ピンセットで取り除く方法です。
先が細く清潔なピンセットを使用します。
まず、マダニの頭の根元をピンセットの先で掴みます。
掴んだら、そのまま垂直に引っ張り上げます。
このとき、マダニを潰したりねじったりしないように気をつけましょう。
コツは、力を均等に加えることです。
また手袋をすることも忘れずに!
取り除いたマダニは、粘着テープなどに挟んで死滅させます。
潰すと卵が飛び散る場合がありますので、ここでも潰さないようにします。
取り除いたあとは、患部の消毒を行います。
飼い主さんの手の消毒も忘れずに・・・
万が一、口の部分が残った場合には、動物病院を受診してください。
そのままにしておくと感染症を引き起こす場合があります。
酢を使用する
マダニは酢の匂いが嫌いです。
酢の匂いを嗅がせて、自然に離れるのを待ちます。
酢と水を1:1の割合で混ぜたものをコットンに含ませ、マダニをコットンで包み込みます。
決して無理に離そうとしないこと。
あくまでもマダニが自然に離れるのを待ちましょう。
取れたマダニは、粘着テープなどに包んで死滅させます。
このときも手袋をして行ないましょう。
離れない場合もありますので、その場合は動物病院を受診しましょう。
消毒用アルコールを使用する
酢と同じ容量で行ないます。
消毒用アルコールをコットンに含ませ、マダニを包み込みます。
このときも無理には離さず、自然に離れるのを待ってください。
取れたマダニは、粘着テープに挟んで死滅させます。
素手で触らないよう手袋を忘れずに!
この場合も、必ず取れるわけではありませんので、取れない場合は動物病院を受診してください。
まとめ
マダニが付着していたときの対処法をご紹介いたしました。
マダニは、草むらに潜んで寄生する動物が通るのを待っています。
そのため、日頃のお散歩の際に付着する場合も多々あります。
一度付着すると、簡単には取り除くことができません。
また、寄生時間が長ければ長いほど、感染症のリスクも高まります。
お散歩から帰ったら、必ず体にマダニがいないかどうかチェックする習慣をつけましょう。
猫の場合は、完全屋内飼育がマダニの心配をすることが少ないです。
しかしながら、人が屋外から付着してきて家のなかで愛猫に感染させることも珍しくありません。
飼い主さんも、草むらなどに行った場合には、帰宅時にマダニが付着していないか確認するようにしましょう。
人間の場合も無理に取り除くのはNGです。
万が一見つけたら医療機関で取り除いてもらいましょう。
マダニを予防するには、マダニ駆除薬を投与するのが一番です。
ただし、すでにマダニが付着している場合に投与するとショック症状が現れることがあります。
除去薬を使用する場合には、動物病院に相談しましょう。